

瞑想が苦手な人のための「思いやりエクササイズ」
怒り、恨み、不安、自己嫌悪などの感情は、いったん頭の中で回り始めると、なかなか止まらないことがあります。 「あの人は間違っている」「私は不当に扱われた」「自分が誰かを傷つけたかもしれない」 こうした考えは、まだ確定していないことであっても、まるで本当に起きたことのように感じられることがあります。私はこれを「現実ではない現実感」と表現しています。この状態では、「考えすぎないようにしましょう」と言われても、かえって正しさや責任を確認したくなり、反芻が強まってしまうことがあります。 そこで私が臨床の中で整理してきたのが、思いやりエクササイズです。 これは、いわゆる瞑想そのものを上手に行うための方法ではありません。むしろ、瞑想が苦手な人、内観や静座がしんどい人、抽象的な教示が入りにくい人でも、日常生活の中で使いやすいように作った練習です。 もとになっているのは、Loving-Kindness、つまり「相手の幸せや安寧を願う」考え方です。ただし、宗教的な祈りとしてではなく、注意の向け方を変えるための小さなエクササイズとして使います。 3つの段階...




















