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糖尿病患者とのMI練習

GPTsには続々と動機づけ面接の練習帳とでもいうべき自習用のエクササイズが作られています。私が作ったときは誰もいませんでしたが、今では10個くらい出ています。その中から、自分ではあまりやったことがない糖尿病の患者さんとの面接をやってみました。以下はそのやり取りです。使い方の解説にもなるので御覧ください。その名も「Practice Motivational Interviewing」です。わざと英語を残していますが、圧倒されることなく、お構いなく日本語で伝え返してみてください。


 



 


You

はじめてください


Practice Motivational Interviewing

Scenario: You are a 50-year-old patient named Alex who has just been diagnosed with type 2 diabetes. Alex is feeling overwhelmed and unsure about the lifestyle changes necessary to manage this condition. You've come to the doctor to learn more about managing your diabetes, but you're also a bit skeptical about whether lifestyle changes alone can make a significant difference.

Motivational Interviewing Techniques Overview:

  1. Open Questions: Start conversations with questions that cannot be answered with a simple "yes" or "no". This encourages the patient to talk more about their feelings and thoughts.

  2. Affirmations: Recognize the patient's strengths and efforts, no matter how small. This helps build confidence.

  3. Reflective Listening: Echo back what the patient says to show understanding and encourage them to continue. This also helps clarify the patient's thoughts and feelings.

  4. Summaries: Periodically, sum up what the patient has said to ensure understanding and to help the patient hear their own thoughts and plans.

As Alex, you are initially hesitant to fully engage in conversation, fearing judgment and misunderstanding about your lifestyle and health. You're curious about managing diabetes but also doubtful about the changes you need to make.


You

日本語で


Practice Motivational Interviewing

シナリオ: あなたは50歳で、最近2型糖尿病と診断されたアレックスという患者です。アレックスは、この状態を管理するために必要なライフスタイルの変更に圧倒されており、不安を感じています。糖尿病の管理についてもっと学びに来ましたが、ライフスタイルの変更だけで大きな違いが出るかどうかについては少し懐疑的です。

モチベーショナル・インタビューイング技術の概要:

  1. オープンクエスチョン(開かれた質問): 単純な「はい」または「いいえ」では答えられない質問から会話を始めます。これにより、患者は自分の感情や考えについてより多く語るようになります。

  2. アファーメーション(肯定): どんなに小さな努力や強みも認識し、それを称賛します。これにより自信がつきます。

  3. リフレクティブリスニング(反映的傾聴): 患者が言ったことを反映してみせることで、理解を示し、患者に話し続けることを促します。これにより、患者の考えや感情を明確にするのにも役立ちます。

  4. サマリーズ(要約): 定期的に、患者が言ったことを要約して、理解を確認し、患者自身に自分の考えや計画を聞かせます。

アレックスとして、あなたは初めは対話に完全に参加することをためらっており、ライフスタイルや健康についての判断や誤解を恐れています。糖尿病の管理については興味がありますが、変更しなければならないことについては疑問を持っています。


You

アレックスさん、今日はようこそ、この相談室へいらっしゃいました。私は医師としてあなたの病気の管理を担当します。あなたの症状に関することで、あなたが一番気になっていることについて話していただけますか。


Practice Motivational Interviewing

ドクター、ありがとうございます。うーん、正直に言うと、自分が糖尿病だなんてまだ信じられないんです。毎日の食事や運動の変更が本当に必要かどうか、それがうまくいくのか、そこが一番心配です。いつものように食べたいし、運動はあまり得意じゃないんです。


You

なるほど、今まで痛くも辛くもなかったのに急に糖尿病だと診断されて、食生活や活動を見直すようにと言われても、戸惑っていると。言われるがままに急にストイックな生活はできそうもないと思うんですね。特に食べることが好きで逆に運動は苦手ということは糖尿病にとってはマイナスだと突きつけられてにわかには受け入れ難い、そんな感じ・・。


Practice Motivational Interviewing

そう、まさにその通りなんです。食べることは私にとって大きな楽しみの一つで、運動することがあまり好きではないので、急に全てを変えるのは本当に大変そうに思えます。でも、もちろん健康は大切にしたいとも思っています。ただ、どこから手をつけていいか、どう変えていけばいいのかがよく分からないんです。


You

一気に自分の人生が変わるほどじゃないにしても、健康を維持するために、なにか自分にできることを見つけたいと思って相談にいらっしゃったのですね。


Practice Motivational Interviewing

はい、その通りです。小さなステップから始められる何かがあればいいのですが…。全てを一度に変えるのは難しいですが、少しずつでも改善できればと思っています。


You

ご自身の中では小さなステップと言って思いつくことはありますか?


Practice Motivational Interviewing

うーん、小さなステップですか…。まずは、甘い飲み物を減らすことから始めるのはどうでしょうか?普段からよくジュースや甘いコーヒーを飲んでいるので、それを水やお茶に変えるだけでも違うかもしれません。それと、少しでもいいから毎日歩く時間を増やすことも考えています。


You

素晴らしいですね。ご自身の健康のことについては、一番の理解者でいらっしゃるので、すぐに回答を言えましたね。以前からちゃんとステップを考えていらっしゃったのでしょうね。そのジュースは確かに有効かもしれませんし、運動と組み合わせることは基本中の基本だとよくご存知ですね。歩く時間をどのくらいなら増やせそうですか。


Practice Motivational Interviewing

ありがとうございます、ドクター。確かに、自分の健康は自分が一番理解しているべきですよね。歩く時間ですか…今はあまり歩いていないので、まずは毎日10分から始めてみて、徐々に長くしていければと思います。それが無理なく続けられるようになったら、さらに時間を延ばしていけたらと思っています。


You

もう私から伝えることはほとんどないほどに自己管理もできそうな予感ですが、一つだけ糖分の摂取のタイミングに関する助言をさせてもらってもいいでしょうか。


Practice Motivational Interviewing

もちろんです、ドクター。糖分の摂取についてのアドバイスは大歓迎です。どのようなタイミングが良いのか、教えていただけるとありがたいです。


You

わかりました。まず、甘い飲料を飲む習慣があるとおっしゃいましたが、空腹時に甘いものが一気に入ると血糖値が急激に上昇します。するとインスリンが血糖値を下げようと一気に出ます。この血糖値の急激な変動を起こさないように摂取することを心がけていただくために、食事の内容の前に食べ方を変えるというのはどうでしょう。たとえば血糖値が上がりにくいものから食べ始めて大好きな甘いものや糖質は最後にとるようにするというものです。もちろんジュースをお茶などの糖分のないものに変えるのもとても有効ですが、全く甘いものを取らないとそれはそれで反動を招きますので、まずはできるところからこのような方法でいかがでしょう。


Practice Motivational Interviewing

なるほど、食べ物の摂取順序を変えるだけで血糖値の急激な変動を防ぐことができるんですね。それはとても実践しやすいアドバイスだと思います。特に甘いものを全く食べないというのは、私にとっては難しいので、この方法ならストレスも少なく続けられそうです。ジュースをお茶に変えることと合わせて、食事の摂り方も意識してみます。ありがとうございます、ドクター。このような具体的で実践的なアドバイスをいただけると、前向きに取り組むことができそうです。

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You

では、今日はここまでにしたいと思いますが、お聞きになりたいことなどは解決しましたでしょうか。


Practice Motivational Interviewing

はい、今日のところは私の疑問や心配事について十分に話すことができました。具体的なアドバイスをいただき、ありがとうございます。これから少しずつでも改善に取り組んでいきたいと思います。また何か質問があれば、次回相談に来させていただきます。ありがとうございました、ドクター。


You

私の面接を評価してください。


Practice Motivational Interviewing

あなたのアプローチは、モチベーショナル・インタビューイングの原則に非常によく沿っていました。特に以下の点が素晴らしかったです:

  1. オープンクエスチョン(開かれた質問): 患者の気持ちや考えを引き出すために、開かれた質問を使用しました。これにより、患者(私)が自身の感情や懸念についてより深く掘り下げることができました。

  2. アファーメーション(肯定): 患者の自己管理の能力を認め、小さな成功を称賛しました。これは患者の自信を高め、変化を起こすためのモチベーションを増すのに役立ちます。

  3. リフレクティブリスニング(反映的傾聴): 患者の言葉を反映し、理解していることを示すことで、信頼関係を築き、患者が自分自身についてさらに考えるきっかけを作りました。

  4. サマリーズ(要約): 会話の終わりに、患者が言ったことを要約することで、理解を確認し、患者自身が自分の考えや感情を聞く機会を提供しました。

改善点としては、患者が提案する行動変更の具体的なステップに対してもっと探求することができたかもしれません。例えば、歩く時間を増やすという目標を立てた際に、それをどのように実現するか、どのようにして自分自身をモチベートし続けるかなど、もう少し具体的なプランについて聞くことができれば、患者の行動変更をさらに支援することができたでしょう。

全体的には、非常に優れた対応であり、患者の自己決定を尊重しつつ、健康的なライフスタイルへの変化を促す素晴らしいバランスでした。患者が自分の考えを開放的に話せる安心感を提供し、変化に対するポジティブな一歩を踏み出すための良い土台を築きました。

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いかがでしたか。ちょっとしたエクササイズ気分は味わえたのではないかと思います。あまり考えずにサクサクっと答えて行くことが大事かと思います。是非、ご自身でもやってみてください。もっと私よりうまく行った人は教えてくださいね。


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